腱鞘炎(ドケルバン病) 手首の痛み
・ビンのふたを開ける時に手首が痛む
・雑巾を絞る時に手首に痛みが走って絞れない
・調理をするときに包丁が握れない
・買い物袋を持つと手首が痛む
・手首が痛くてパソコンのキーボードが打てない
・ピアノを弾くと手首に痛みが走る。
上記の症状で悩んでいる方、もしかすると手首の腱鞘炎(ドケルバン病)かもしれません。
○手首の腱鞘炎『ドケルバン病』とは
ドケルバン病とは、手首親指の狭窄性の腱鞘炎のことで、手の使い過ぎなどが原因で起こる疾患です。
腱とは、筋肉の両端にあって、骨に筋肉を付着させる繊維性のひも状の組織このことをいい、腱鞘とは、腱を包んでいる鞘(さや)状の結合組織のことをいいます。
この腱鞘の中には潤滑液があり、腱の滑りをよくしている働きがあるのですが、ドケルバン病は、この腱鞘が何らかの原因で炎症が起きることにより、腱が腱鞘内をスムーズに通過出来なくなった状態をいいます。
○自分でできるテスト法
ドケルバン病かどうか、確認する方法として「フィンケルシュタインテスト」があります。
「フィンケルシュタインテスト」のやり方は、親指を他の指4本で覆うように握りこぶしを作った状態で手首を小指側に曲げます。
この時に親指側の手首に強い痛みがでたら、ドケルバン病の可能性があります。
○症状
包丁を使うときや、ゴルフ、赤ちゃんの抱っこなど、親指を使う動作をした際に、手首の親指側が痛みます。
また、手首の親指側に熱感や腫れ、圧痛などがあります。
○原因
ドケルバン病の原因は、執筆活動やパソコン作業によるタイピングや、ピアノや楽器などの練習、ゴルフやボーリングのようなスポーツなど、反復運動での作業などで一部分の関節への負荷のかけ過ぎが一番の原因といわれれいます。
他には、関節リウマチや強皮症、ライター症候群など自己免疫疾患によるもの。
出産後や、40代、50代の女性に多いことから、女性ホルモンが関与しているという説もあります。
最近ではスマートフォンの使い過ぎによる腱鞘炎も増えているようです。
○治療法
一般的な治療法は、手首の安静(固定することもある)、消炎鎮痛剤やビタミン剤など飲み薬、湿布薬、腱鞘内ステロイド注射などがあり、改善しないときや再発を繰り返す場合は、手術をすることもあります。
○伝統鍼灸医学では
東洋医学の考え方のひとつに、
五臓(肝・心・脾・肺・腎)の調和
があります。
五臓は、異なる働きを持っていて、連係し、制約し、助け合いながら、生命を維持する為に必要な基本物質である「気」や「血」「津液」「精」をつくり、全身に送っています。
この五臓の中の「肝」は腱鞘炎と深く関わっています。
この「肝」の生理機能のひとつに、「筋(腱・靭帯・筋膜・筋組織)を栄養する」があります。
「肝」の機能が衰えると、筋を栄養することができなくなり、筋肉に痛みや痙攣、しびれなどが起こります。
また「肝」は「血」との関わりがあるため、女性ホルモンとの関係も考えられます。
鍼灸院・至では、手首の痛みに対する治療とともに、この「肝」の力を補い、五臓のバランスを調和し、自分で治そうとするである自己治癒力を高める、全身治療をしています。
五臓の調和がとれることにより、主訴である手首以外の症状への効果や、再発の予防を期待できます。
手首が痛くて日常生活に支障が出ている方。病院で手術を勧められた方。
お困りでしたらぜひ、鍼灸治療をお試しください。
鍼灸院・至
http://89-itaru.com
住所:神奈川県川崎市多摩区生田8-8-9
光シャンブル生田1F
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