低血圧症について 立ちくらみなど
低血圧症とは、大循環系の動脈圧が非常に低い状態で、収縮期血圧(俗にいう最高血圧)が100mmhg以下のものをいいます。
大循環系とは、心臓→大動脈→動脈→毛細血管→静脈→大静脈→心臓の一連の血液の流れのことをいいます。
○低血圧症の種類と原因
①本態性低血圧症
特別な原因がない低血圧症。
・痩せ型、無気力体質に多い。
・低心拍出量型が多い。(心臓から出る血液量が少ない)
②二次性低血圧症
原因疾患がある低血圧症。
a.心・血管性:うっ血性心不全、心筋梗塞、大動脈弁膜狭窄症、心膜炎。
b.内分泌・代謝性:アジソン病、シモンズ病、甲状腺機能低下症。
c.薬物性:降圧剤、亜硝酸薬、ジキタリスなど。
③起立性低血圧
・起立時、一時的に収縮期血圧低下しめまいがする。(立ちくらみ)
・シャイ・ドレーガー症候群、糖尿病。
○症状
・全身倦怠感、めまい、頭痛、動悸、食欲不振、四肢厥冷、蒼白、寝つきが悪い、朝起きにくい。
・起立性:立ちくらみ、脳貧血、神経調節性失神。
○治療
病院などでは、主に薬物療法や食事療法になります。
・薬物療法(昇圧剤、精神安定剤、漢方薬など)
・食事療法(一日三食、滋養のあるものや、新陳代謝を活発にする食事など)
・運動療法
○低血圧症の鍼灸治療
東洋医学に低血圧症という言葉はありませんが、低血圧症の方は上記の通り、痩せ型、無気力体質の方に多くみられます。
東洋医学ではこの痩せ型で無気力体質を「虚証(きょしょう)」タイプといいます。
「虚証」タイプとは、生理物質の不足や臓腑などの機能低下により、正気が虚弱になった状態のことをいいます。
やせ形、声が小さい、顔が蒼白、元気がない、手足が冷えやすい、寒がり、下痢しやすいのが特徴です。
当院では、この正気の虚を補うように鍼灸治療をし、五臓六腑の機能を正常化し、自律神経のバランスを整え、低血圧症改善を目指します。
めまいや立ちくらみで困っている方。
疲れやすく、物事に集中することができない方。
寝つきが悪く、朝起きるのがつらい方。
このようなことでお困りでしたら、鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか。
鍼灸院・至
http://89-itaru.com
住所:神奈川県川崎市多摩区生田8-8-9
光シャンブル生田1F
TEL:044-322-8779
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