痛みの原因を東洋医学で考える
キリキリ、ズキズキ、ジワジワ…。
嫌なカラダの痛みはどうして起こるのでしょうか。
今回は、痛みの原因を東洋医学の見地から説明したいと思います。
○カラダのアンバランスが痛みを引き起こす
痛みとはいったい何でしょうか。
西洋医学的にいえば、神経の末端の周囲の圧力や温度の変化など、何らかの異変があった時に、その刺激が痛みとして感じられると考えます。
西洋医学では、痛みの原因を直接取り除くか、痛む場所の神経を麻痺させて痛みを感じなくする、というのが基本的な治療法です。
これに対して東洋医学では、何らかの影響でカラダ全体に起きている異変の結果として痛みを捉えるのが特徴です。
私たちのカラダは絶えずストレスにさらされながらも恒常性を保とうとしています。
ところが、ちょっとしたことがきっかけでバランスを失い、歪みが生じると、カラダのあちこちが痛みだす、というのが東洋医学的な考え方です。
○外因・内因・不内外因
東洋医学では、その歪みをもたらすものを、「外因」と「内因」と「不内外因」に分けています。
「外因」とはカラダの外から影響を及ぼすもの。
これには風、寒、暑、湿、燥、火の6つがあります。
寒さや暑さ、乾燥、湿気などがひどくなったり長引いたりすると、体調を崩してしまします。
「内因」とは内面的な影響のことをいい、喜・怒・憂・思・悲・恐・驚の7つがあります。
精神的なストレスが全身のバランスを崩して歪みを生じさせます。
「不内外因」は、内因にも外因にも属さないもので、飲・食・労・倦の4つ。
飲食や肉体的な過労、精神的な疲労のことをいいます。
○外因・内因・不内外因の影響で自然治癒力が低下する
通常、私たちのカラダには自然にカラダの歪みを正す能力、自然治癒力が備わっています。
しかし、外因や内因、不内外因などによって、その自然治癒力が低下すると、生じた歪みを十分に正すことができなくなり、カラダの弱い部分に凝りや痛みを起こしてしまうのです。
○鍼灸院・至の治療法
当院では、手首の脈を触れて診断する「脉診(みゃくしん)」に力を入れています。
「脉診」をすることにより、内因による不調なのか、それとも外因によるものなのかを見極めることができ、且つ五臓六腑の状態も把握することができます。
カラダに起きた歪みの原因を脉診で診ることにより、全身にあるツボの中から状態に適したしたものを選ぶことができ、またそのツボを刺激することにより、歪みが治まり、自然治癒力が働くようになります。
病院や他の治療院で原因と言われたものも、脉診をすることにより、原因が発見されることは良くあることです。
もし、お身体のことで何かお悩みがありましたら、脉診をする鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか。
鍼灸院・至
http://89-itaru.com
住所:神奈川県川崎市多摩区生田8-8-9
光シャンブル生田1F
TEL:044-322-8779
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