『あさが来た』の肩凝り 肩こり
2016年01月21日
今日1月21日(木)のNHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』で、あさと新次郎と会話で「肩が凝る」という会話がありましたね。
この会話を観ていた私は、「肩凝り、夏目漱石の造語説」をふと思い出しました。
「肩凝り、夏目漱石の造語説」とは、
「肩が凝る」の初見は、夏目漱石の『門』で、
「ぼくは落語家小さんの表情動作などは、壮士俳優のやるより餘程旨いと思ふ。人が賞める高田などは、芝居のために芝居をするやうで、肩が凝つて面白くない、餘程不自然だ。」
の「肩が凝って」であり、夏目漱石の造語ではないかという説です。
この『門』は1910年に朝日新聞に掲載されました。
『あさが来た』のモデルである広岡浅子は1849年~1919年の方ですので、まだ若いあさは、まだ『門』を読んでいたとは思えません。
となると『あさが来た』では、この「夏目漱石の造語説」を否定したことになりますね。
一時、この「夏目漱石の造語説」が有力だったのですが、今では「江戸時代説」が有力のようです。
因みに江戸時代の医学書『病名彙解(びょうめいいかい)』([1686年)を見ると「痃癖(げんぺき、けんぺき)」という病があり、ここに
「俗にウチカタト云リ項肩ノ強急スルノ也 或ノ人曰拳ヲ以テ肩ヲウツトキハココロヨキ故ニ打肩云リ……」
と記載されています。
よく「ケンビキ、ケンビキ」と言って肩甲骨を引っ張って欲しがる患者さんがいるのですが、おそらくこの「痃癖」が由来かと思います。
因みに中国伝統医学では「痃癖」は、肩こりではなく、腹部の病とされています。
いつの時代か、日本では腹部の病が、肩こりになってしまったのでしょう。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
鍼灸院・至
http://89-itaru.com
住所:神奈川県川崎市多摩区生田8-8-9
光シャンブル生田1F
TEL:044-322-8779
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
鍼灸院・至
http://89-itaru.com
住所:神奈川県川崎市多摩区生田8-8-9
光シャンブル生田1F
TEL:044-322-8779
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇