運動不足を解消しましょう。
運動不足は、ストレスを感じやすくなったり、肥満や生活習慣病などの原因になると言われいます。
今回は運動不足でいると、どのような状態になってしますのかを、古典を引用して説明したいと思います。
引用する古典は『呂氏春秋(りょししゅんじゅう)』です。
『呂氏春秋』は紀元前239年に、当時の優秀な学者を集めて完成された、一種の百科全書のようなものです。
この中の盡數という所にヒントがあるので引用したいと思います。
『呂氏春秋』李春紀 盡數
本文:「流水不腐、戸樞不螻、動也。形氣亦然。形不動則精不流。精不流則氣欝。欝處頭則爲腫爲風。處耳則爲挶爲聾。處目則(目+蔑)爲盲。處鼻則爲鼽爲窒。處腹則爲張爲(疒+寸)。處足則爲痿爲蹶。」
現代語訳:「流水が腐らず、戸と柱を繋ぐ開閉軸が蝕まれないのは、常に動いているからである。形気の場合も同じで、体を動かさなければ精気は流れない。精気が流れなければ邪気が鬱する。頭に邪気が鬱すれば腫物ができ、脳の病となる。耳に鬱すれば耳鳴りや難聴など耳の病になる。目に鬱すれば目が赤くなったり目やにが出たりして盲目になる。鼻に鬱すれば鼻が詰まり、鼻が塞がる。お腹に鬱すればお腹が張ったり、お腹の病になる。足に鬱すれば足が萎えて、よく躓くようになる。」
ここでは人は動かないでいると、気や血の巡りが悪くなり、邪気ができ、邪気が体に停滞することにより、病気が起きるということを訴えています。
流水は腐らないけど、桶に水を入れておくと、いずれ腐ります。
家も長年誰も住まないでいると、扉や窓が開かなくなり、老朽化が進み住めなくなります。
人間も同じで、階段を使わない生活をしていると、階段を昇降できなくなりますし、しゃがんで物を拾うことをしなくなると、いずれしゃがむこともできなくなります。
肩を動かさなければ、五十肩。膝を動かさなければ、変形性膝関節症になります。
常日頃から体を動かしていることにより、全身に気や血が巡り、健康状態が保たれていると考えているんですね。
これをヒントに中国では導引(気功)があります。
導引(気功)をすることにより、体のあらゆる関節を動かし、呼吸を整え、全身の気血の巡りを良くしています。
日本にもラジオ体操がありますね。
ラジオ体操も、体のあらゆる関節を動かすように上手く作られています。
ですので、ラジオ体操を毎日続ければ気血の巡りが良くなり、病気の予防に役立つと考えられます。
カラダに不調がある方、運動を不足していませんか?
鍼灸院・至
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